花管、不思議語り

女の姿が夕闇に薄れ


やがて消えた


人々は我にかえり


それぞれの家へ、人生へと帰ってゆく


薄闇の中、ふと、一人の少年が空を見上げた。


風に揺れる花びらの如く


黒い蝶々が、天高く舞っていた。


やがてその姿は夜に紛れ


跡形もなく消え失せてしまった。