「亜弥、こういうの聞くんだ」
「あんまりこれって決まったアーティストはいないんだけどね。ゴイステだけは昔から好きなんだ」
解散しちゃったけどね、と言うと、それは残念と微かに微笑んだ。
その笑顔に、息ができない程に胸がしめつけられる。
「いい曲じゃん。」
「でしょ?」
「一番好きなの?この曲」
「…うん、そう」
歌詞カードを見ながら呟く。
ホントは、嘘だった。一番好きな曲はこれじゃない。
一番好きな曲は、『愛しておくれ』だった。
直球の歌詞。
こんなに素直になれたらどんなにいいだろうと、何度も何度も思った。
歌詞を見ながら小さく苦笑する。
『愛しておくれ』なんてそんなこと、佐倉さんには口が裂けても言えないな。
大好きなゴイステを大好きな人と聞きながらの小さな幸せ。
その曲の順番になった時、あたしはそっと曲をとばした。
一番好きな曲を一緒に聞ける程の勇気もないし、強くも、なかった。
「あんまりこれって決まったアーティストはいないんだけどね。ゴイステだけは昔から好きなんだ」
解散しちゃったけどね、と言うと、それは残念と微かに微笑んだ。
その笑顔に、息ができない程に胸がしめつけられる。
「いい曲じゃん。」
「でしょ?」
「一番好きなの?この曲」
「…うん、そう」
歌詞カードを見ながら呟く。
ホントは、嘘だった。一番好きな曲はこれじゃない。
一番好きな曲は、『愛しておくれ』だった。
直球の歌詞。
こんなに素直になれたらどんなにいいだろうと、何度も何度も思った。
歌詞を見ながら小さく苦笑する。
『愛しておくれ』なんてそんなこと、佐倉さんには口が裂けても言えないな。
大好きなゴイステを大好きな人と聞きながらの小さな幸せ。
その曲の順番になった時、あたしはそっと曲をとばした。
一番好きな曲を一緒に聞ける程の勇気もないし、強くも、なかった。



