この恋はまるで夢のようで。






真実を聞くなんてできない。






今野の本当の気持ちなんて聞けない。






きっと今野の口から真実を言われた瞬間、あたしは壊れる。






ダメだよ。







「相澤っ」





今までにないくらい驚いたけど、振り返らなかった。




「待ってろっつったのに、先帰るとかひでーな!かばんとってくるからちょっと待ってろ。」






今野は教室に入っていった。




私は黙ってそのまままっすぐ歩き出した。