とはいっても不思議と疲れはない。

 気持ちと身体が共同戦線張ってるらしく、まだまだやれるぜこんちくしょうってなもんだ。

 もっとも、ここまでやっておいて「やっぱや~めた」なんていうのはよほど馬鹿馬鹿しいしね。

「なんか飲むか」

 身体をあっためるのと休憩とを兼ねて野球場のフェンス裏にある自販機に珈琲でも買いにいきますかね。

 しかしなんだな。

 缶珈琲というのも最近は馬鹿にできないよなぁ。

 昔と違ってバリエーションが豊富だ。

 まぁ味は“所詮”だけどそれなりに味の違いが楽しめてこれはこれで俺としてはいいと思う。

 なにより手間いらずで大抵どこでも手に入る。

 文明というのはかくも面白いもんだ。