そうさ、ほら、目指すその場所は──
「まゆみ!」
いつかの土手沿いを頭を少したれながら歩く彼女の背中に俺は叫ぶように声をかけた。
「草、太?」
振り返ったまゆみは眉をハの字からさらに歪めて驚きをあらわにする。
「ハァ、ハァ、ハァ、お、おぅ……」
「やっぱり、さっきのって……」
てことは俺だとわかって切ったわけだな、やっぱ。
ま、今さらそんなこたぁちっちゃなことだ。
「なん、で? バイトが終わるにはまだ早い時間でしょ?」
もっともな疑問を投げかける彼女に、
「呼吸を整えるまでちょっとまってくれ」
と、本当ならばいいたかったんだが、あまりにも呼吸が乱れすぎていて何一つ言葉にならず俺は膝に立てていた腕をなんとかぜぇはぁ、といいながら彼女に向かって伸ばしジェスチャーした。
「ハッ、ハッ、ハッ、ハァ……ふぅ……」
しばらくしてどうにか呼吸が整い始める。
俺は自転車を支えにしつつどうにか姿勢を正し、きちんと待っていてくれたまゆみに向き直った。
自分でもどういう顔をしていいのかわからないのだろう、困惑し切った顔で俺を見つめ返す彼女。
「っし……」
短く息を吐き出してこころの中で我が胸を叩いた。
「まゆみ!」
いつかの土手沿いを頭を少したれながら歩く彼女の背中に俺は叫ぶように声をかけた。
「草、太?」
振り返ったまゆみは眉をハの字からさらに歪めて驚きをあらわにする。
「ハァ、ハァ、ハァ、お、おぅ……」
「やっぱり、さっきのって……」
てことは俺だとわかって切ったわけだな、やっぱ。
ま、今さらそんなこたぁちっちゃなことだ。
「なん、で? バイトが終わるにはまだ早い時間でしょ?」
もっともな疑問を投げかける彼女に、
「呼吸を整えるまでちょっとまってくれ」
と、本当ならばいいたかったんだが、あまりにも呼吸が乱れすぎていて何一つ言葉にならず俺は膝に立てていた腕をなんとかぜぇはぁ、といいながら彼女に向かって伸ばしジェスチャーした。
「ハッ、ハッ、ハッ、ハァ……ふぅ……」
しばらくしてどうにか呼吸が整い始める。
俺は自転車を支えにしつつどうにか姿勢を正し、きちんと待っていてくれたまゆみに向き直った。
自分でもどういう顔をしていいのかわからないのだろう、困惑し切った顔で俺を見つめ返す彼女。
「っし……」
短く息を吐き出してこころの中で我が胸を叩いた。


