あおは付けていた指輪を取る。

あおの手の中には、2つの指輪がある。

それを、あおは投げ捨てた。


「あ、あお!」

「もう、必要ない。、、、、今度は俺が、レンリの幸せを願うよ」

あおは静かに立ち上がり、歩き出す。


「あお!!!」

あたしはあおを呼び止める。

あおは振り向きはしないが、立ち止まってくれた。


「あおは、、、、あたしにとって、いつでも、、一番、、一番、、、大切な人だよ」

これから先、一緒には居られないけど、、、、。

それでもあおは、あたしにとって誰よりも大切な人。



誰よりもあおの幸せを願うよ。



「レンリのこと、忘れることなんてできねぇ。
だって、、、俺にとってもレンリはすげぇ大事な人だから」

あおは、あたしが大好きな笑顔を見せてくれた。


「あお、、、、ばいばい」

あたしはその場で、泣き続けた。




あたしにとって、、、大きな一歩だったと思う。


恋の終わり方なんて、どれも同じだと思ってた。

でも、あおとの終わりは始まりのように思える。

新しい、あたしとあおの関係の始まり、、、、。