怖いと思ってたはずなのに。


まさか、好きになるなんて。





「やっぱ、なんかお前がほしい」



そんな声に思わず顔をあげた。




「へ?」




驚いてる私の目に、どアップで映る緒方くんの整った顔。




「なんか、ハム子といると、1番安心する。
お前がほしい」





……意味が分かりません!!




「おっ……緒方くん!? 近いっっ」



緒方くんが、顔を近づけてくる。


鼻先が首筋当たりに当たった。




「……っ!」




「……なんでお前、こんないい匂いすんの?」