帰り道。 「ハム子?何ボサッとしてんだよ 背のこと気にしてんのか?」 緒方くんは、少しかがみながら、背の小さい私を覗き込む。 その仕草にさえ、ドキッとしてしまった。 なんでこんなに、ドキドキするの? 私、もしかして……。 ううん。 そんなはずない。 だって相手は、怖いヤンキーだよ? でも、雅先輩を羨ましいって思ったりしてる自分がいる。 「私も……雅先輩みたいに、背が高くて、美人だったらなって……」 ……って。 何言ってるんだ! 自分!!