【完】ハムちゃんが恋したキケンなヤンキー君。





帰り道。




「ハム子?何ボサッとしてんだよ
背のこと気にしてんのか?」




緒方くんは、少しかがみながら、背の小さい私を覗き込む。



その仕草にさえ、ドキッとしてしまった。





なんでこんなに、ドキドキするの?







私、もしかして……。



ううん。

そんなはずない。



だって相手は、怖いヤンキーだよ?




でも、雅先輩を羨ましいって思ったりしてる自分がいる。





「私も……雅先輩みたいに、背が高くて、美人だったらなって……」




……って。


何言ってるんだ!


自分!!