「……雅…!」 目の前の緒方くんが、驚いた顔をして、声がした方を見ていた。 その横顔と同じ方を向くと、 すごく可愛らしい、美人な女性がいた。 ……この人が、さっき私の言葉をさえぎったのかな? さっき、リクって言ってたよね? 「リクっ!!久しぶり!聞いたよ? 入学式の日に、あたし達の学年の男子、ぶっ飛ばしたんだってね!?」 「久しぶりだな、雅」 誰……? 私が不思議に思ってると、私の視線に気づいた、その女性と目が合った。