「おっ?どうした猫?」
緒方くんはニカッと笑ながら、私の膝の上の猫ちゃんを撫でた。
ていうか…
ずっと思ってたんだけど…
「猫ちゃんの名前ってないんですか?
あ!…ないの?」
また、敬語やっちゃった。
「……あー。めんどくて決めてねーわ。
飼うとも思ってなかったし」
「そんなのダメ!!名前は大切だよっ!?」
私は前のめりになって全力でそう言った。
緒方くんは、私の迫力ある発言にびっくりしている。
名前は大切っ!!
そこは譲れない!!
「んじゃ、お前がつけろよ」
「えっ? いいの!?」
「おう」
そして今度は、優しく微笑んで頷いてくれた。


