「り……りく、くん」
「……っ!!」
私が勇気を出して名前を呼ぶと、緒方くん……じゃなくて、陸くんの肩がびくんっと跳ねた。
そして、顔がみるみるうちに真っ赤になっていく。
「あの、緒方くん……大丈夫?」
「おい。戻ってる」
「あっ!……陸くん」
「ははっ。やべぇ、なんかめっちゃ嬉しいな…」
陸くんは、赤く染まった顔で優しく微笑む。
こんなに喜んでくれるのなら、名前で呼ぶのもいいなって思えた。
「なぁ。もっかい呼んで?」
陸くんが、甘えるようにそう言う。
何度でも、呼ぶよ。
「陸くん。……きゃっ」
すると陸くんは、ギュッと抱きしめてきた。
「あーもぅやべぇ。すげー好き」
「えっ!えっ?えぇっ!?」
陸くんの行動に、私の心臓はドキドキ。
心臓が休まることを知らない。


