「……あー、やべぇ。俺の理性が持たねぇかも」
「お……緒方くん、不意打ちはやめて!」
「……不意打ち?こんなんで済むと思うなよ?
もっとお前にキスしまくって、ガバーッて押し倒して……なんも考えられないようにしてやるよ」
「なっ!!」
不敵に笑った緒方くんは、まるで強引なオオカミだ。
なにも考えられないって……一体、何する気!?
私は思わず、ヤンキーのケンカの技でも教えてくれるのかと、かまえてしまった。
「おい。なんでそんな格闘家みたいなフォームしてんだよ?俺に向かい打つつもりか?」
そう言った緒方くんは私の腕を掴んで、そのまますぐ傍にあったベッドに押し倒してきた。
「わっ」
ドサッと仰向けにベッドに押し倒されて、私の上に緒方くんが覆いかぶさる。