「あんたがそんな楽しそうに女の子と絡むなんて珍しいね?」
吉田くんの後ろから顔をのぞかせたのは、
大人っぽい雰囲気がある高校生とは思えないくらい、美人な人。
菊池 環さん。
背が高くて、私とは正反対だ。
チビな私に分けてほしい…… 。
「こいつは俺が気に入った女だからな!」
菊池さんの言葉に、緒方くんがそう言った。
……しーん。
周りの目が点になる。
その中でも1番驚いているのは私。
「あっ、ハム子。こいつら俺と同中な!」
そう言う緒方くんは、吉田くんや菊池さんを指さした。
「あっ……よろしくお願いします…」
ペコッと反射的に頭をさげてしまったけど……
こういう系の人はちょっと苦手なんだってぇ!!