【坂下公子side】
「ふー。あとちょっと…」
今日は日直だったため、私は放課後にひとり残って日誌を書いていた。
まだ書きかけの日誌をパタンッと閉じて、今日の出来事を思い返す。
休憩時間、緒方くんが女の子と話してるのを見て、ちょっとモヤモヤしてる自分がいた。
これってヤキモチだよね。
「……はぁ」
私ばっかり引きずってちゃダメだと思ってたのに……。
緒方くんと目が合った瞬間、私の体中が熱くなって、ドキドキして、まだ緒方くんを好きって言ってるみたいだった。
あーもう……翼くんの告白、どうしよう。
毎日来てくれる翼くんに、正直助けられてる。
でも、やっぱり緒方くんを見ると、前みたいに戻りたいとか、どこかで思ってる自分がいるんだ
「だめだめ。もう終わったんだから」
私は頬をパンッとたたくと、気持ちを切り替えてみる。
ちょうどその時、教室のドアが開いた。


