振り返るとそこには、怒った顔の雅がいた。
「なにすんだよ雅!!」
「あんたこそ、こんなとこで何してんのよ!」
怒鳴り声に圧倒させられる。
やっぱり雅、キャラ変わった?
「み…雅様っ!ありがとうございます!」
するとさっきまでビクビクしていた男どもが、雅を救世主の女神でも見るかのような目で見ていた。
「いいからあんたらもとっと行く!!」
「はいっ!」
雅がしっしっと手を払うようにすると、そいつらは廊下を走り去っていった。
そして真正面に堂々と立つ雅は、俺を見上げて睨んでくる。
なんか、めっちゃ強そう。ゲームでいうラスボスみたいな感じのオーラをはなってる気がした。
「で、あんたは何してたの?」
「別に。あいつらにもう二度とハム子に近づかないよう、釘さしただけ」
「ふーん。……なんか噂で聞いたけど、ハム子ちゃんと別れたんだってね」
「…………」
「それって、あそこにいる翼もなにか関係あるの?」
そう言って雅は、廊下の窓から校門の方を指さした。
そこには翼が校門にもたれて立っているのが見える。
おそらくハム子を待ってるんだろう。


