俺はハム子の肩に触れた。
「っ!!」
すると、ハム子はビクッと怯えた目で俺を見る。
このときやっと気づいた。
ハム子の異変に。
「俺が説明する」
翼が俺の肩を掴んで、ハム子から引き離す。
そんときの翼の目は、怒りに染まってて。
俺はただ、翼の話を聞くことしかできなかった。
俺がいない間に、ハム子が襲われそうになったこと。
その相手が、俺とのケンカで負けたやつだってこと。
……俺の唯一の弱点であるハム子を利用して、俺に仕返しをするために。
そんな理由で、こいつは襲われかけた。
何もできなかった。
こいつを助けることも。
こいつが怖いとき、そばにいてやることも。
悔しい……。悔しい……。
でも1番悔しいのは……。
翼がハム子を守ったこと。
俺じゃなくて、翼がキミ子を助けた。
俺が守んなきゃいけねぇのに……。


