「てめぇら何してんだよ」
私は目を見開いた。
だって、そこにいたのは……。
「誰だお前!!」
翼くんだったから。
「んなことどうでもいい。早くそいつの上からどけろ」
「は?てめぇ、生意気な口きいてんじゃねーよ!」
「……ふざけてんのはてめぇらだろ。キミ子に手ぇだしやがって。
痛い目みないと分かんねぇのか!?」
いつも冷静な翼くんとは思えない、取り乱したような大きな声。
私の上にのってた男の人と、それを見ていた男の人は立ち上がって翼くんに向かい合った。
「やるつもりか?こっちはふたりだぞ?」
「…………」
なにも言わない翼くんは、血相を変えた顔で立ち向かってきた。
そして、最初に私にのしかかっていた男の人をぶん殴る。
ドカッと鈍い音が、この薄暗い部屋に響いた。


