怖いながらも、ゆっくりと振り返る。
「……!?」
思わず目を見開いた。
「よぉ、久しぶりだな。俺らのこと、覚えてるか?男たらしさん」
そこにいたのは……緒方くんが購買でケンカしたふたりの先輩。
噂の男ったらしってことで、私に絡んできた人たちだった。
ガラの悪そうなその人の右頬には、緒方くんのケンカしたときの傷がついている。
怖くなって、私は前を向いて足早に歩き出す。
「おいおい、シカト?ちょっと待てよ!」
すると走ってくるその人たちに簡単に追いつかれ、腕を掴まれる。
「は……離してください!!」
「お前、緒方陸の彼女なんだろ?
俺をボコボコに殴ってきたあいつをちょっと痛めつけたいわけ。
それにはケンカよりも、彼女のアンタを傷つけた方が効果がデカいと思うんだよね〜」
言ってる意味分かる?っと言った男の人は、ニヤッと笑った。
背筋に悪寒が走る。
怖い……。


