「〜〜〜っ!!?」



私がせっかく落ち着けた心臓なんて意味がないくらい、ドキドキさせる。



これじゃあいくら心臓があっても足りないよ。




「ハム子。早く来い」



振り返った緒方くんが、私に手を差し伸べる。



そのときの緒方くんの顔はもう、余裕の笑みだった。



さっきまでの悲しい表情とは違う。






翼くんのこと、話せて良かった。





そんなことを思いながら、私も階段から立ち上がって緒方くんのもとへと行く。




そしてふたりで、大好きなみんながいるところへ行った。