夜8時くらいになって、神社の近くにある空き地のような場所まで来た。



さっきまで明るかったけど、だんだん暗くなってきている。


それでも、夏の空は星がたくさんでキレイだった。




「おー!!楽しみー!」



「打ち上げ花火からしよーぜ!」



「いや!それは盛り上がるときでしょ!!」



みんなが楽しそうに花火を選んでいく。



なんか、みんなとこんな風になれてすごく嬉しいなぁって思った。




「てか、あたしのせいでごめんね。本当はみんな、花火大会行きたかったんじゃない?」



突然、環ちゃんが申し訳なさそうにそう言った。


でも、そんなことない。




「確かに花火大会も楽しいと思うけど……。
でも私は、みんなと一緒にこうやってワイワイできる方が楽しいから、こっちがいい」



私は恥ずかしくなりながらも、素直な気持ちを言った。



これは本心。



だって今、みんなといられることがすごく楽しくて頬が緩んじゃうもん。