「笑うなよ。俺はガチであいつに妬けてんの。
あいつ、お前に惚れてるし……」
えっ？
今…なんて……？
「翼と仲良くすんなよ。お前取られるんじゃないかって、めっちゃ焦るから……」
んんん！？
「ちょ……ちょっと待って！？
翼くんが私に惚れてるって、ありえない！どうしてそうなるの！？」
思わず迫るように聞いてしまった。
いや、だって本当におかしい！
そんなことあるはずがない！！
「お前、さっきの聞いてなかったのかよ？
あいつ、ハム子譲れって言ってただろ」
「それはアイスのことだよ！私のイチゴアイスを譲ってほしかったんだよ！
結局、食べて帰らなかったけど……」
私は顎に手を当て、なぜアイスを食べなかったのかを考えてみた。
すると隣から、はぁ〜っと盛大なため息が聞こえる。
「お前、バカか……」
「えっ！？」
補習受けてた人に、すごい目でばかって言われた…。
