私と緒方くんは、ふたり並んで帰り道を歩く。
が、緒方くんだけスタスタと前を歩いてた。
「ハム子?」
緒方くんは後ろを振り返って、不思議そうに私の名前を呼ぶ。
〝なんか歩くの遅くね?〟とでも言いたそう。
そりゃ、そうだ。
緒方くんはせっかく歩幅を合わせて歩いてくれてたのに、私はわざと遅く歩いてるんだもん。
だって……。
さっきの緒方くんと雅先輩、仲良しみたいな感じだったんだもん。
ふたりだけで笑いあって……って。
わー!!
私、心せまっ!
なんでこんなことでモヤモヤしてるの!?
でも、緒方くんは雅先輩に好きって言ってて…。
うぅ〜!なんかやだ…!


