「なんか、結構嬉しいもんだな…。やべ、ニヤける」
緒方くんは、照れくさそうに手の甲で口もとを隠していた。
私と同じように、ほころんでるのかな?
同じなんだって実感できて…嬉しいな。
「補習頑張って、たくさん、一緒にいろんなとこ行けるといいね!」
「……あー。まじ補習いらねーよ」
「そんなこと言わずに、頑張ろっ!」
私は緒方くんの隣に行った。
「あぁ、じゃ。とりあえず今日は帰るか」
「うん!」
そして、私たちは歩き出した。
昇降口から外に出ると、すぐ横にいたひとりの人影が目に入る。
その人は、プランターの植物に水をやっている最中で、出てきた私たちの方を見てきた。
「「あっ」」
思わず立ち止まって、へんてこな声を出すと、その人と私の声は重なった。


