玄関に着くと、緒方くんは靴箱をあけながら口を開いた。
「今日はめっちゃ暑いなー」
「暑いねっ」
「夏だもんなー。どっか行ったりしたいよなー」
「そうだね!」
帰ったら何しようかなぁ。
そうだ!
冷たいアイスでも食べて、ゆっくりのんびりゴロゴロしよーっと♪
なんて、そんなことを考えてると…。
「…………だめだ。わかってねぇ」
靴を履きかえた緒方くんは、悩める人かのように盛大なため息をはいた。
なっ、なにごと!?
あからさまに落ち込んでる緒方くん。
「ど……どうしたの?」
すると緒方くんは、チラッと横目で私を見てきた。


