【完】ハムちゃんが恋したキケンなヤンキー君。





「はぁ〜。せっかくお前が来てくれてんだから、勉強がんばらねーとって思ったけど……。

そんなこと言われたら我慢できなくなる」



緒方くんには盛大なため息を吐いたあとに、向かい合わせの私の髪に触れた。



いきなりの出来事で、ピクッと反応してしまう。





「髪、ちょこちょこしてて、かわいーな」



人差し指で、私の髪を絡ませたりして遊んでる。


その仕草が、むだに可愛いけど……。





「あ、遊んでないで、数学しなきゃ…」



なんだか恥ずかしくて、うつむいてしまう。




「好きな女が目の前にいるのに、触るなっつー方が無理。勉強とかやってられるかよ」




「えっ?」




思いがけない言葉に、顔をあげた。



目の前には、まっすぐ見つめる緒方くんがいる。


机いっこ分の距離は、意外と近すぎな気がした。