そういえば、もうこんな時間だからそろそろみんなが教室に戻ってくる。





「なぁハム子、もっかいキスしていい?」



「ふぇっ!?だ……だめっ」



「無理。俺、もう限界」




そう言ってきた緒方くんは、また顔を近づけてきた。




ひゃああぁっ!!





───ガラッ。




「たっだいま〜!!球技大会、準優勝っ…………って、ええっ!?
なにしてんの!お前ら!」



教室のドアが開いて、目を見開いているのは吉田くん。



その後ろから、他のクラスメイトも覗き込んでくる。




「えっ!なに、お前らそういう関係!?」


「うそ!?意外!!」





未遂だけど……み、見られたー!!




「てめぇら見てんじゃねーよ。ほら、ハム子。早くキスするぞ」



「し……しませんからっ!!」




こんな人前でなんか、できません!!