「ずっと、坂下 ハム子ってやつを探してた。礼が言いたくてさ。
毎日あの河原に行ってたけど、もう来ることもなかった。
でも、やっと会えた。
お前に…。
お前の後ろの席で良かったよ。お前のプリントを見ることができて…。
坂下 ハム子を見つけることができた…」
私は……
後ろの席が、
かっこいいけど、ヤンキーな緒方くんですごく怖かったけど…。
こんなに優しい笑顔を見せてくれる緒方くんなら…
緒方くんが後ろの席で良かったかも…。
「私も……緒方くんが後ろの席で良かったです」
思ったことが口に出てしまっていた。
緒方くんは、そんな私を驚いた顔で見てきた。
「んにゃーっ」
私たちのやり取りを見ていた白猫が、急に鳴き出した。
私はその子の顔を見つめる。


