「俺はお前を信じるよ」
眠ってるハム子の頬に触れながら、ふっと笑ってそう言った。
そして、そのトロンとした寝顔を見つめながら俺もゆっくり目を閉じた。
「…………」
……!!!
やべっ。寝てた!!
思わずガバッと起き上がると、同じ机ででハム子が寝てる。
…こいつ寝過ぎ。
俺の前でよくも堂々と……。
警戒心持てよな。
つーか、吉田とか、翼とか、他の男の前で笑わないでほしい。
俺から逃げるな。
俺の前だけで笑ってろ。
早く俺を、好きになれ。
「んん……」
ムニャムニャと口元をゆるめたハム子。
横に向いたまま、机に伏せてるお前は無防備で。
やっぱ、俺の理性はもろい。
「お前が悪いんだからな」
そう言って、俺はもっかい机に頭をのっけて、ハム子の顔に近づいた。


