【完】ハムちゃんが恋したキケンなヤンキー君。





……痛い。



頭がジンジンと痛んで、なんとも言えない。




「ごめんなさい、キミ子ちゃん!つい、熱くなっちゃって…!!」



すごく申し訳なさそうな顔で、私に近づいてきた雅先輩。


でも、見落とさなかった。


今、ニヤッて笑ったとこ……。





「キミ子っ!!!」



環ちゃんたちが、名前を呼んで駆けつけてきてくれたけど…。



ちょっとヤバイかも。




意識が……。





「ハム子!!!」




あっ。


この名前で私を呼んでるのは、ひとりしかいない。




「ハム子、大丈夫か!!?」



「お…がた…くん?」



もうろうとする意識の中、ぼんやりとした視界に写ったのは、確かに緒方くんだった。