「よし、最後に充電」
「えっ……きゃっ!!」
緒方くんは私の首もとに顔をうずめてきた。
頭を私の肩に乗せてきたから、髪の毛があたってくすぐったいし……。
緒方くんの唇が、なんだか首筋に当たってる気がする。
「緒方……くん?」
「あとちょっと」
緒方くんの体は、ドキドキするけど安心する。
守られてるような…そんな感じ。
そして、数分後。
いきなり私の体を離した緒方くん。
「よし、充電完了。ハム子、サンキューな!
お前に会えて、元気でたわ」
えっ!?
私なにもしてない。
「停学中だから、お前送ることできねーけど、帰れるか?」
なんだかどんどん話を進めてるけど、そろそろ帰らなきゃいけないのか……。
一気に距離ができて、なんだかさみしいな……。
「うん…。大丈夫だよ」