【完】ハムちゃんが恋したキケンなヤンキー君。




そう。


私は今から、停学中の緒方くんに会いに行こうと思う。


本当は停学の人に会うのは良くないと思うけど…。


でも、先生達には内緒で会いに行って……。



「緒方くんにも、伝えてくるね」


私は、緒方くんのそばにいたいって。







「そっか!頑張れ!!」



「あいつ、今はあんたが必要だと思う。会って話してやって」



皐月ちゃんと環ちゃんは、嬉しそうに笑ってそう言ってくれた。




「緒方の家は知ってる?俺、着いて行こうか?」



吉田くんは、親切に言ってくれたんだと思う。



でも、



「吉田くん、ありがとう。
でもひとりで大丈夫。ちゃんと向き合いたいから」




「そっか」



吉田くんも、ふっと優しく笑ってくれた。