ボーッとしてたら、いつの間にか放課後になっていて。
ボーッとしながら、帰り道を歩いていた。
なんとなく寄り道をしようと思っ私は、あるところに足を運んでいた。
「久しぶりに来たなぁ….」
あの雨の日に、初めて猫に会った野原。
誰もいなかったので、体育座りをしてみたが、やっぱりボーッとしてしまう。
考えてるのは、緒方くんたちのこと。
「はぁ……」
どうしていいのか分からない私は、ため息を吐いていた。
「なにたそがれてんの?」
「ふぇ!?」
すると突然、後ろからそんな声が聞こえて、びっくりしてしまう。
「あっ…!翼くん」
振り返ってみると、そこには翼くんがいた。


