【完】ハムちゃんが恋したキケンなヤンキー君。





「……あっ!!この子!!」



白い猫の左足の灰色の模様を見て、思い出す。


白いのに、左足だけ灰色で靴下を履いているようなこの模様は…



あのときの猫だ!!









あのときっていうのは…。


そう。ちょうど入学式の前日の話。






私はお母さんにおつかいを頼まれて、夕飯のご飯の買い物をしていた。


その日の天気予報は雨だったから、傘を持って行っていた。



おつかいの帰り。


雨がポツポツと降り出したかと思うと、急に土砂降りになって、私は傘をさしながら走って帰った。



特売のスーパーに行っていたため、すごく遠いかったのを覚えている。



そして、その帰り道での出来事。



河原の方から突然、鳴き声が聞こえたんだよね。