「……雅、先輩?」
私はクスクス笑う雅先輩を、見つめることしかできなかった。
「上靴なくなっちゃって、かわいそー。陸にでも慰められてるの?同情されて嬉しい?」
なにを言ってるの…?
「そんな怯えないでよ。全部、あんたが悪いんじゃん。あたしから、翼も陸も奪って…!!」
雅先輩は、ギロッと睨んでそう言った。
その言葉で、はっとする。
黒板に書かれていた文字。
もしかして……。
「あれは…雅先輩がしたんですか…?」
あまりにも衝撃的で、私は震えた声になっていた。
「今更気づいたの?当たり前でしょ。あんたを陥れるためよ。
つーか、早く陸から離れて。あんたのせいで、陸たちまで変な噂を流されることになんの、分かってる?」
「その噂を、取り消してください…!」
勇気をだして、そう言ったのに。
「無理よ。あんたが陸から離れない限り。
早く陸たちが変な噂に巻き込まれる前に、あんたから離れなさいよ」
ふっと勝ち誇った笑みで、雅先輩はそう言った。


