私は入学早々、風邪をひいて友達もいなかった。
特に誰かと関わった記憶もない。
黒板の言葉はまるで、私を知ってる人が書いたみたい。
男たらし?
サイテー…?
ヘタレな私が男の子と遊ぶことなんて、あるワケないのに。
……一体誰が、こんなこと。
「キミ子。あんた、上靴は…?」
環ちゃんが、私の足元を見て険しい顔で聞いてきた。
「あ…。今朝、なくなってて…」
……もしかして、黒板の人と同じ人のしわざ?
「キミ子ちゃん。とりあえず今は俺たちのそばにいて。
何されるかわかんないから」
黒板を消し終わった吉田くんが、パッパッと粉をはらいながらそう言ってきた。
「大丈夫だからね!」
皐月ちゃんも、ニコッと笑って頭を撫でてくれた。


