学校について、自分の下駄箱を開けようとしたときだった。




────バンッ!!





私の横の靴箱が強くたたかれた。


ビクッとして横を見ると……。




「お……緒方くん…」




緒方くんが片手で靴箱を抑えて、その高い身長で私を見下ろしていた。



なんだか、オーラからして、すごく怖いのですが!




「……おいハム子。昨日お前、翼と何してた」



「…えっ?」



翼くん?




「だから!翼と帰って、何してたんだよ!」



眉間にしわを寄せた緒方くんは、グイッと私に顔を近づけて、そう問い詰めてきた。



ち……近すぎるっ!



「…なんにもしてないよ。話して帰っただけ」




私の言葉に納得してなのか、怪訝そうな顔でジーッと見つめるくる。




「ほんとだな?」



「…うん!」