嫌だ……。
雅先輩は……なんかちょっと苦手。
「悪いけど、今日はハム子を送って帰るから」
……!!
緒方くんの言葉に、バッと顔を上げる。
背の高い緒方くんは、まっすぐ雅先輩を見ていた。
「えっ?」
雅先輩は、不機嫌な顔で私を睨む。
思わずビクッとしてしまう。
ビビリで弱い、私。
ごめん、緒方くん。
「緒方くん、私は大丈夫!そこらへんで傘買って帰るから!!」
うまく笑えてるかな?
結局最後は、怖いからって理由で逃げてしまう選択をする。
「は?ふざけんな。俺が送るっつっただろ」
分かってよ…。
雅先輩が、怖いの。


