「雨やみそうにねーし、俺の傘に入って帰るか?」 ふっと伏せ目でそう言った緒方くんに、胸がキュンとした。 でも…。 「いや、だめだよ!遠回りになっちゃうし!」 まず、私の心臓がもたないと思う…。 「いいんだよ。俺がお前と一緒にいたいから」 「えっ?」 今、なんて……? 緒方くん、少しばかり顔が赤い気がする。 「つか、早く行くぞ。来い」 そして緒方くんは、私の腕を強引に引っぱった。