ふと授業が始まる前に、窓の外に目をやると空は曇っていた。
今にも雨が降り出しそう。
「ハム子」
突然後ろから、いつもとは違う遠慮がちな声が聞こえた。
でも、その声は緒方くんだということが分かる。
「どうしたの?」
振り返って、そう聞いた。
「えっと……その……。
もう、関わりたくないっていうのは、なしだよな?
さっき、俺にありがとうっつったんだし。礼言うくらいなら、俺を避けるなよ!」
……緒方くん。
「うん!」
これからも話せることが嬉しくって、強くうなずくことができた。
「あと…昨日のこと……」
「昨日…?」
そわそわし出した緒方くん。
また顔が赤くなった気がする。
……もしかして!!


