「ごめ……私寝るから、緒方くんはもう帰って…」
「なに言ってんだよ?帰るわけねーだろ!俺はお前に会いにきたんだよ!」
「緒方くん…………」
うるっとした瞳に、ドキッとした。
俺のこと、惚れ直したか?
とか、思ったけど、
「声が大きすぎて、頭に響く……」
なんか、うぜぇ!!
あっ。
でも、いつも通りに話せてる。
避けてねぇじゃん。
本人気づいてねーから、まぁいいか。
そして、部屋にあるベッドに、ハム子を寝かせる。
……かわいい部屋だな。
女みたいだ……。
まぁ、女だけど。
部屋をグルッと見回すと、なんか変な生物と目が合った。
……カゴの中に入ってるハムスター。
名前は、ハム太郎だっけ。