────────……。
「キミ子ちゃん!」
帰りの支度をして、玄関まで向かっていたとき。
雅先輩に声をかけられた。
久しぶりに見ても、相変わらず可愛い先輩。
「こんにちは。どうかしましたか?」
「今、ひとり?
最近、陸と一緒にいないよね?」
にこやかに笑いながらそう聞く雅先輩は、可愛いけど、なぜかあまり心地いいものではなかった。
「はい。関わらないって決めたんで……」
それは、緒方くんが雅先輩のことを好きだから。
私の入る隙はないって気づいたから……。
でもね。
本当はずっと、このままなんてイヤだよ。
「ふーん。まぁ、ひとりならいいや。
あたし、キミ子ちゃんに用があったんだよね」
「……用?」
私は首を傾げる。


