【完】ハムちゃんが恋したキケンなヤンキー君。




先生が入ってきたことにより、みんなが自分の席に着いていく。



後ろの席は、緒方くんのみとなった。




「おはようございます。
えっと……入学式に休んでた2人…。
坂下さんと、緒方くん。
身体測定のカード、名前を書いて提出してください」



先生がオロオロしながらそう言って、私はハッとする。




身体測定……。


身長はからなきゃだぁ……。





はぁっとため息をはき、憂鬱な気持ちのまま、机の中にあった身体測定のカードに名前を書いた。



名前を、縦書きに書く。




坂下 公子。



この地味な名前は、私のもうひとつのコンプレックスでもある。