【完】ハムちゃんが恋したキケンなヤンキー君。





あ……穴があったら入りたい。


ハムちゃんみたいにおかくずの中にもぐりこみたいよぉ。



ハムスケぇ〜!!


とか、脳内でひとり、ペットのハムスケに助けを求めても虚しくなるだけだった。





「……俺の前の女、チビだな」



ビクッ!!!


え……。

なんか、どなたか存じませんが、後ろの席の方……、

私のことを言っておられません?






──ガラッ。


前の方の教室のドアが開いた。


「おー。みんな、なに集まってる?
席につけー」



きゅ……救世主っ!!


担任の熊田先生っ!!




熊田先生は私たちの担任で、苗字とは真逆で貧相な体にメガネをかけてる小さいおじさん。


理系っぽい顔しておきながら、現代文の担当だ。