「たいしたことじゃねぇなら、教えろよ」
「ホントに、気にしないで!」
言えっこないです!
「ちっ。気になるから聞いてんだろーがよ」
あれ?
今、舌打ちした……?
「つーか、話すだけなのに近すぎなんだよ。
……俺が近すぎると逃げるクセに、テツタはいいのかよ」
……ボソボソとなにか言ってますけど。
なんか、拗ねてるような気が……。
「緒方くん……?」
「遅刻すんじゃなかった。
ハム子のために、校舎裏んとこまで猫連れてきたから、遅くなったんだけど?」
えぇぇっ!!
それ、必然的に私のせいになるの!?
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