トラックから、女の車に乗り換えた



「燿に、彼女が居たなんてなぁ」



ずっと黙っていた倖が口を開いた



「彼女、いないって言ってなかったか?」



「いないなんて言ってないよーていうか、彼女じゃないし」


「今更しらばっくれるのかよ」



「違う違う、奥さんなの」



……………?



「未来の?」



「籍はまだ入れられないけど、子どもいるしー」



「「………はぁ!?」」



またしても倖とハモった…



いや、



はぁ!?と言わずにはいられないだろ…



そんな俺達を見て、アハハと豪快に笑う女は、ゆっくりとスピードを上げていった