「はっ、長谷部由梨っ!!」


名前を呼ばれた彼女は、ギョッとしたようにこちらを向いた


「うえっ、フルネームとかきんもっ!!」


やめてっ、その汚物を見つめるような目を!!


「キモくないですっ」


「つか、誰」


えぇーーー?!?!?!


昨日の出来事なのにもう忘れ去られてる?!?!


「ちょっと由梨〜
佐賀先輩じゃんかー
何でこんなイケメン忘れるわけ??」


するとマジマジと俺を見つめてきた



やっ、やばい…!!


可愛すぎて鼻血出そうっ…!!


え、てか、も、もしかして…告白されちまったり…?!



「──えー、コレがイケメン??
マジで世の中腐ってるね」



───ガーンッ


マンガ並みの落ちのみようよ今…


つーかさっ、世の中腐ってるってどゆことよっ?!


イケメンで世の中腐ってたら、芸能界やってけねぇかんねっ


わかってる?!

長谷部由梨!!