「あ、これ生物の資料だよね。そこまでだから手伝うよ」



さりげなく私が持っていた資料も手からとって先輩は私の前を歩き出す





⋯なんか、誤魔化された?


資料を先生に渡して生物室を出る





「⋯あの、ありがとうございました」


「いいえ」




それだけ返すと教室の方へと向かい出す先輩







「あのっ⋯」



それを呼び止める









「私、先輩のことが好きです。一目惚れでした⋯そのっ、だから⋯先輩の元気の無い理由、知りたいです」