貴広と新の後ろでは、まだ言い合いになっている。

「…やってらんねーな……」

すると美琴がつぶやいた。

「…野乃がいれば……」

貴広はその言葉にしばらく固まっていた。

「…貴広?」

「そーだよ…。
何で今まで気が付かなかったんだ!?」

貴広はいきなり声を荒らげた。

「うぉ!?ど、どーした、貴広!?」

貴広は詩織、里菜、新、四葉、美琴の5人の方を向いて言った。

「今から野乃を助けに行くぞ!」

『はっ!?』

5人は唖然した。