すると光さんは


『美紀、光さんじゃないだろ?』



...?



『お父さん、だろ?』


お父さん、ずっと光さんをそう呼びたかった!


「大好き!お父さん!」

あ~あ、今日はよく泣く日だな。


でも、光さんの娘になるってことは...

「早くあたしのお婿さん見つけないとね」


『美紀、美紀は自分の好きな人と結婚しなさい』


え!?


「でも、そんな事したらお父さんに恩返し出来ない...」


『ばか!好きじゃない奴と結婚なんてしてみろ!美紀は親不孝したことになるんだぞ!!』


こんなに怒ったお父さん見たことない。




『俺に恩返ししたかったら、美紀、お前が幸せになるんだ。好きなヤツと結婚するんだ。』



「ありがとう、お父さん」