よくよく見てみると、その顔にはまだ少しあどけなさが残っている。
でも、俺の可愛い妹の美紀が高校生くらいになったら、こんな美少女になっているのかな。
何となく美紀に似てるし。
そんな風に頭では考えていても、身体は勝手に動き出した。
朔「…美紀」
知らず知らずのうちに口からこぼれていた。
自分の言ったことで、この子が美紀であると悟った。
再会に嬉しく思っていると…
美「ごめんなさい!!」
泣きながら土下座をしてきた。
それを見た俺は、必死になだめた。
そして、美紀の過去と俺が眠っている間のことを聞いた。
そんなことになっていて、俺は美紀を守ったことは、後悔してないよ。
そう伝えたかったが、伝えることはできなかった。
美紀、元気でいてくれてよかった。